懸合
懸合
名詞
標準
文例 · 用例
とお妙の顔が蒼くなって殺されでもするように、酒も飲まないで屈託をする、とお蔦はお蔦で、かくまってあった姫君を、鐘を合図に首討って渡せ、と懸合われたほどの驚き加減。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
鶯と梟と、同時に声を懸合はせた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
「だから差配さんに懸合ってもらってよ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
一体、母様に懸合う筈なんだけれど、御病人だからお前さんだ、見なすったろう、嘉吉さん許のなんざ、あの騒。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
愚図々々|吐すと、処々に伏勢は配ったり、朝鮮伝来の地雷火が仕懸けてあるから、合図の煙管を払くが最後、芳原は空へ飛ぶぜ、と威勢の好い懸合だから、一番景気だと帳場でも買ったのさね。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
「ああいう婦人を宅へ置いてどんな懸合になろうも知れませぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」と突然三吉の袂を掴みて、「懸合だ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
皆これも夫人の御庇だから、何も彼もそっちが懸合だ、飼殺にしておくんなさい。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫