買い足す
かいたす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to buy more (of something)
文例 · 用例
私はもう住居は借りて置いてある、それからいくらかの家具は買ってあるが、そのほかは家にある木の道具類を売ってしまって、その金で買い足すといいと言った。
— 魯迅 『故郷』 青空文庫
駒井の殿様から頼まれて、農具の類もあとから買い集めて船へ積込んで置いたが、なお不足の部分は石巻へ行って買い足すことにしてある――種物類も、得られるだけは集めておいたが、なお奥州辺には変った良種があるだろう、この途中でもその辺を心がけておきたいもの。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そういうおりおりの空けた私にはどうかいたすと、そんな苦しみが無ければないで、反って一層はかなく、殆どわが身があるかないかになってしまいはせぬかと思われる程なのでございますから。
— 堀辰雄 『かげろうの日記』 青空文庫
どうか一日も早く堅気になりたいものと一生懸命に気をつけているのでありますが、どうかいたすとつい口の先へそうざますのありんすのと、思わず里の訛が出そうになりまして、御新造様とお話をしていましてもそれはそれはもう心配でなりません。
— 永井荷風 『散柳窓夕栄』 青空文庫
どうかいたすと、畝を切っている百姓が、土塊と一しょに金の這入った壺を掘り出す。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
そのうちには、四国屋のお家様にお目にかかって、何とかいたすつもり、そこは手に職のあるありがたさで、尺金一|本さし込んでいれば、どこの国にも天道様は照っております」 なおいろいろと、山へかかった場合の注意を残して、大勘と源次は後へ取って返した。
— 剣山の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫