油光り
あぶらびかり
名詞
標準
文例 · 用例
浅黒く油光りして、顎の鬚がすこし伸びている。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
眼は黄色く濁って、髪は薄く、額は赤黒く野卑にでらでら油光りして、唇は、頬は、鼻は、――あによめは、あまりの恐怖に、わなわなふるえる。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
そうして一合の晩酌で大きい顔を、でらでら油光りさせて、老妻にいやらしくかまっています。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
自分だって、大きい顔をでらでら油光りさせて酒を飲んでいる事があります。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
」 マダムは眼をふたつ乍ら煙ったそうに細めて、青扇のでらでら油光りしだした顔をぼんやり見あげた。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
ほら、襦袢の襟なんか、油光りしてゐるぢやありませんか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
というよりも油光りでした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
しかも、なまなましい、ほんのりとした色ではあるが、まさしくなまなましい油光りなのです。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫