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珍か

めずらか
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
その前に負傷したる敵兵三人、――あるものは白き布にて右の腕を吊したり――日に焼けたる絶望の顔をよせてそこはかとなきかかる日の郷愁に悩むがごとく珍かにうち眺めたる……足もとの黄色なる花湿りたる土の香のさみしさに※りつつうち凋る。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
綴織か繻珍か、これも喜劇である。
夏目漱石 虞美人草 青空文庫
白色に瑞物多ければなり、世に珍かなるものを貴むは習いなり。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
時にきょうは、これへ参る途中、珍かな者に出会うてござる」「ほ。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
来れば人の及びもつかぬ珍かな音物を携え、召使にも愛想をこぼし、わけて登子を笑わすことに妙をえていた。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
なお珍かな彫刻、染織、仏像、舞楽面、蒔絵もの、熊野懐紙やら消息やらが……応接にいとまもない。
吉川英治 随筆 新平家 青空文庫
我がためには、物としてめでたく、珍らかならざるなし。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
珍らかにいとど澄めばか、遠近の枯葉のくぬぎ、草もみぢ、耀く薄、おしなべてかくて安けし。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
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