詞花
しか
名詞
標準
文例 · 用例
金葉・詞花の時代は、短歌の創作動機が鈍つて、或は、連歌が室町を待たずに勢力を持つに到つたかも知れない状態になつて居たらしい。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
……その歌は、『続詞花』に載っている。
— 都鳥 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
三 古今集、後撰集、拾遺集、金葉集、詞花集にはサビシの用例は少く、後拾遺集には六七首あるが、先づ概して少い方である。
— 斎藤茂吉 『『さびし』の伝統』 青空文庫
さて、そうした予備智識をはっきりさせた上で、今一度右の表を見直すと、平安末期の『金葉集』と『詞花集』とだけが十巻になっていて、歌数もはるかに少ないことが著しく眼につくであろう。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
そして、そのつぎは『後拾遺』という風に、やはり前を承けた態度で題名もつけているのであるが、『金葉』『詞花』となると、題名も全く別の詞花言葉を愉しむというような風雅の宴遊気分に立脚したような、題名になっている。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
勿論これは『新古今集』に取られた歌で、『金葉』『詞花』の頃にはまさかこんな歌は取られていない。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
『千載集』の撰者藤原俊成が、その名著『古来風体抄』の中で『詞花集』を批評していった次の言葉に目をとめられたい。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
詞花集は殊に様はよく見えはべるを、余りにをかしき様の振りにて、ざれ歌ざまの多く侍るなり。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫