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物思わしい

ものおもわしい
形容詞
1
標準
pensive
文例 · 用例
ト頬杖か何か、物思わしい風情で、熟とこっちを視めるらしい、手首が雪のように、ちらりと見えるのに、顔は榎に隠れたんだ。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
「上手な字だ」 歎息をしたあとで、大臣はじっと空間をながめて物思わしいふうをしていた。
源氏物語 青空文庫
西の対に帰った源氏はすぐにも寝室へはいらずに物思わしいふうで庭をながめながら、端の座敷にからだを横たえていた。
薄雲 源氏物語 青空文庫
こんなに早く出て行かないでもいいはずであるのにと、明石はそのあとでやはり物思わしい気がした。
初音 源氏物語 青空文庫
頬の傷々しくこけたために、葉子の顔にいうべからざる暖かみを与える笑くぼを失おうとしてはいたが、その代わりにそこには悩ましく物思わしい張りを加えていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
素知らぬふりはしておいでになるが、物思わしいふうは他からもうかがわれて、夫人は危い命を取りとめた自分をお憐みになる心から、こちらへはお帰りになったものの、六条院の宮をお思いになると心苦しくてならぬ煩悶がお起こりになるのであろうと解釈していた。
若菜(下) 源氏物語 青空文庫
お手紙にはどう書いていらっしったのでございますか」 と言っていたが、姫君は返辞もせず物思わしいふうをしている。
浮舟 源氏物語 青空文庫
その日その日に忘られて行くわけもない物思わしい心持が、年を経て、またわけもなく追憶の悲しさを呼ぶがためかも知れない。
永井荷風 雪の日 青空文庫
作例 · 標準
雨の日のカフェは、なぜか物思わしい気分にさせる。
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彼女の物思わしい眼差しは、周囲の心を捉えて離さない。
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古いアルバムをめくると、物思わしい思い出がよみがえる。
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物思わしい(ものおもわしい) — 幻辞.com