文飾
ぶんしょく
名詞動詞-サ変
標準
literary embellishments
文例 · 用例
ここを坊さんの虎関は、|会失配、|以愛厚緩喪、|因観九相、|深生厭離、と書いているが、それは文飾が届き過ぎて事実に遠くなっている。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
元来太平記は文飾多く、史書として其の価値を疑われ、古来多くの学者から排撃されて居る。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
下は大床より上は天井に至るまで、立錐の地を剩さゞるこの大密畫は、即ち是れ一|顆の寶玉にして、堂内の諸畫は悉くこれを填めんがために設けし文飾ある枠たるに過ぎず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
その時哲学は、夫々一種の知的性癖でなければ、文飾的な奢侈品に近づくだろう。
— 戸坂潤 『哲学の現代的意義』 青空文庫
仏教さえもが、文飾としてはそうなのだ。
— 戸坂潤 『日本文化の特殊性』 青空文庫
之は民衆に対する文化的支配のために、民衆に一定の道徳的道義的倫理的な説教や教えを与え、それの反作用として教化者自身に文飾的人格的人道的な権威を齎すものである。
— 戸坂潤 『日本文化の特殊性』 青空文庫
横光利一・小林秀雄というような人々の悲惨は、いかに文飾したとしても、自身を、日本の民主的文学の伝統に固定的に対置させた反措定としての存在以上に発展せしめる人間的能力をもっていないという点です。
— ――新日本文学会における一般報告―― 『一九四六年の文壇』 青空文庫
硯友社の文飾的要素の多い文学は内面的な発展の要因を欠いていたため紅葉の努力にもかかわらず陳腐に堕して、硯友社門下の中からも、鏡花のように、当時観念小説とよばれた新しい探求を世俗の常識的な概念に向って投げかける試みがあらわれて来た時代である。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
その作家は、過剰な文飾を避けて、簡潔な文章を好む。
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彼のスピーチは、比喩や比喩表現といった文飾に富んでいた。
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単なる文飾に終わらず、内容の深さも追求することが重要だ。
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