対岸の火事
たいがんのかじ
表現名詞
標準
someone else's problem
文例 · 用例
住み難き世を人一倍に痛感しまことに受難の子とも呼ぶにふさわしい、佐藤春夫、井伏|鱒二、中谷孝雄、いまさら出家|遁世もかなわず、なお都の塵中にもがき喘いでいる姿を思うと、――いやこれは対岸の火事どころの話でない。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
日本の青年達が支那の国土で勇敢に戦い、貴重な血を流しているのに、まるで対岸の火事のように平然と傍観している同胞の心裡は自分に解しかねるところであった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
祖母は向島の小さい穏かな住居で、維新の革命も彰義隊の戦争も、凡て対岸の火事として安穏に過して来ました。
— 菊池寛 『ある恋の話』 青空文庫
浜の人夫の窮状はもはや対岸の火事ではない。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
画壇の揉めごとも、対岸の火事を眺める気持がして、その渦中には入れません。
— ――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納―― 『画筆に生きる五十年』 青空文庫
対岸の火事が勢を増して来た。
— 原民喜 『夏の花』 青空文庫
対岸の火事はまだつづいてゐた。
— 原民喜 『夏の花』 青空文庫
対岸の火事はまだつづいていた。
— 原民喜 『夏の花』 青空文庫
作例 · 標準
隣の部署で問題が起きても、まるで対岸の火事のように無関心な人がいる。
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環境問題は、決して対岸の火事ではない。私たち一人ひとりが考えるべきことだ。
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「あの人の失敗は、私には関係ないよ。対岸の火事だもの。」
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