爆然
爆然
名詞
標準
文例 · 用例
次にチョッキの隠袋から、何か小さなものを出して、火縄でそれに点火したのを、手早く筒口から投げ入れると、半秒足らずくらいの後に、爆然と煙が迸り出て、鈍い爆音が聞える。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
燕王|覬覦の情無き能わざりしと雖も、道衍の扇を鼓して火を煽るにあらざれば、燕王|未だ必ずしも毒烟猛々、蕩々、糾々、昂々として、屈す可からず、撓む可からず、消す可からず、抑う可からざる者、燕王に遇うに当って、※然として破裂し、爆然として迸発せるものというべき耶、非耶。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
此時身邊なる熔岩の流に、爆然聲ありて、陷穽を生じ炎焔を吐くを見き。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
是れ白根の山、一たび轟烈爆然火を噴くに當りてや、泥土熱し逸散する所、所在に此慘を現ずるなり。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
昨日の淵は今日の瀬とかはる浮世の習とは言へそれにはまた纒綿とした色々の祕密が含まれて夜の夢さへのどかならず、しかも一朝夢さめて怱如飛行機上の人となり我國未曾有の妙技を發揮し數萬の観衆の手に汗を握らせたが爆然墜落して可惜二十有餘の若木の花を散らせてしまつた。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫