溢るる
あふるる
形容詞-語幹
標準
overflowing
文例 · 用例
そうして朝の光の溢るる露の草原を蹴散らして凱歌をあげながら家路に帰るのである。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
黒い水の、箱を溢るるばかり、乗客は総立ちに硝子に犇めく。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
清澄な山気を吸ひ、溢るる浴泉をあびて、筆硯を新にした亨一はすつかり落着いてしまつた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
清澄な山氣を吸ひ、溢るる浴泉をあびて、筆硯を新にした亨一はすつかり落着いてしまつた。
— 平出修 『計畫』 青空文庫
」 溢るるばかりの情の露れ、屠犬児は袖を濡して、「ああ、忝うござります。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 と熱き露、清き眼より溢るる処へ、後馳の伯爵悠々と参りたまい、「何じゃ騒しいな。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 美人は喜色満面に溢るるばかりなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
…… 指の細く白いのに、紅いと、緑なのと、指環二つ嵌めた手を下に、三指ついた状に、裾模様の松の葉に、玉の折鶴のように組合せて、褄を深く正しく居ても、溢るる裳の紅を、しめて、踏みくぐみの雪の羽二重足袋。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
作例 · 標準
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