弁える
わきまえる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to discern (e.g. right from wrong)
文例 · 用例
されば……干鯛貝らいし、真経には、蛸とくあのく鱈――」 ……時節柄を弁えるがいい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
お玉は物を弁えるようになってから、若し身に為合せが向いて来たら、お父っさんをああもして上げたい、こうもして上げたいと、色々に思っても見たが、今目の前に見るように、こんな家にこうして住まわせて上げれば、平生の願が※ったのだと云っても好いと、嬉しく思わずにはいられなかった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
わたしの霊はここを離れて、天の喜びに赴いても、坊の行末によっては満足が出来ないかも知れません、よっくここを弁えるのだよ……」。
— 若松賤子 『忘れ形見』 青空文庫
もとより、スーラーブは、悪賢い旅商人などの云うことを、何処まで信用してよいものか、弁えるべきことは知っていた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
新らしい波はとにかく、今しがたようやくの思で脱却した旧い波の特質やら真相やらも弁えるひまのないうちにもう棄てなければならなくなってしまった。
— ――明治四十四年八月和歌山において述―― 『現代日本の開化』 青空文庫
「君が四十万の銭をわきまえるならば、三年の命を仮すことにしましょう」 和子は承諾して、あしたの午の刻までにその銭を調えることに約束した。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
が、その代り以後はちと場所柄をわきまえるようにしてもらいたいものだて。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
描けないものとしてわきまえる常識とその常識の故に間崎のエロティシズムも、「痴人の愛」の芸術的陶酔として白光灼々とまでは燃焼しきらないものとなっていることもわかる。
— 宮本百合子 『文学と地方性』 青空文庫
標準
to know (manners, one's place, etc.)