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具眼

ぐがん
名詞
1
標準
discerning
文例 · 用例
いくら初刷だって、そんな無駄話で十頁も二十頁も埋られた日には、元日の新聞は単に重量に於て各社ともに競争する訳になるんだから、其の出来不出来に対する具眼の審判者は、読者のうちでただ屑屋丈だろうと云われたって仕方がない。
夏目漱石 元日 青空文庫
さればと云って、既に何十頁と事が極ってる上に、頭数を揃える方が便利だと云う訳であって見れば、たとい具眼者が屑屋だろうが経師屋だろうが相手を択んで筆を執るなんて贅沢の云われた家業じゃない。
夏目漱石 元日 青空文庫
欧洲でも、貿易の濫觴は海賊なり、と云はれてゐるが、当時の日本に具眼の武将政治家があつて、この八幡船隊の活動に、統制と指揮とを与へたならば、日本の勢力は数百年前に、支那大陸及び南方に伸びてゐたかも知れないのである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
そこで新聞社に具眼の人があって、僕を発見したとなれば、社の名誉ではないか。
森鴎外 ヰタ・セクスアリス 青空文庫
静岡県にも、県庁にも、また沼津市にも、具眼の士のある事を信ずる。
若山牧水 沼津千本松原 青空文庫
『都之花』に載った「花車」は人気のお庇で多少読まれたが、具眼者の間には愚作と認められていた。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫
が、一端発表して後は自信を強くし、第二編には思う存分に大胆な言文一致を試みて自個の天地を開き、具眼の読書子をして初めて春廼舎以外に二葉亭あるを承認せしめた。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
具眼の士はみんなそう思っている」「君の家の先生もそんな考えか」「うちの先生?
夏目漱石 三四郎 青空文庫