撫で上げる
なであげる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
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文例 · 用例
紺碧のナポリの湾から山腹を逆様に撫で上げる風は小豆大の砂粒を交えてわれわれの頬に吹き付けたが、ともかくも火口を俯瞰するところまでは登る事が出来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
丸ビルを撫で上げる自動車の頭灯。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
鴻造はやや暫く黙って髭の両端のところを下から撫で上げるようにしながら、その慎一の眼を見ていた末、「いや、案外それが当っているかもしれんね」と、あっさり納得した。
— 宮本百合子 『杉垣』 青空文庫
」 感心したように云ったが、左の掌で軽く撫で上げる彼女の髪を、なおしみじみと見惚れていた。
— 豊島与志雄 『特殊部落の犯罪』 青空文庫
へエ」 さう言ひながら、よく光る額を逆手で撫で上げるのでした。
— 佛敵 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「先づ第一に喜三郎さんの身持はあまり良くなかつたやうに聽いたが――」「私の口から申上げ兼ねるが、全く話の外でしたよ」「では、怨んでゐる者もあつたことでせうな」「それはもう」 主人の吉兵衞は、分別らしく額を撫で上げるのです。
— 凉み船 『錢形平次捕物控』 青空文庫
十手や捕繩を屁とも思はない爺イでしたよ」 ガラツ八はそんな事を言ひ乍ら、鼻の頭を撫で上げるのでした。
— 黒い巾着 『錢形平次捕物控』 青空文庫
少しばかりの貯えを廻して三十年の間|安穏に暮し、主取りをする気もなく、江戸の下町に住んだのが、私の仕合せだったかも知れません」 藤枝蔵人老人は、そんな行届いたことまで言って退けて、武士|気質を半分ほどは銷磨してしまったらしい月代を撫で上げるのです。
— 敵討果てて 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は鏡の前で、前髪を指で撫で上げて、きれいに整えた。
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息子は、フォーマルな場に出る前に、髪をワックスで撫で上げてピシッと決めた。
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暑い日だったので、彼は額に汗をかき、髪を後ろに撫で上げて額を出した。
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