葛餅
くずもち
名詞
標準
kudzu starch cake
文例 · 用例
美しく水々とした紅白の葛餅のようなものを、先生が好きだと見えてよく呼ばれたものである。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
「この池に懸け出した藤棚の下の桟敷の赤い毛布の上で、鯉を見ながら葛餅を喰べるのが、ここへ来た記念なのですが、あまり人が混んでますから、別の所へ行きましょう」 荷船の繋がったり漕ぎ通ったりしているいくつかの川や堀割の岸を、俥で過ぎて、細い河岸の大木の柳の蔭の一軒の料理屋へ、青年は俥をつけさせた。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
残るは運よく菓子器の中で葛餅に邂逅して嬉しさの余りか、まごまごしている気合だ。
— 夏目漱石 『一夜』 青空文庫
葛餅を獲たる蟻はこの響きに度を失して菓子椀の中を右左りへ馳け廻る。
— 夏目漱石 『一夜』 青空文庫
「蟻の夢は葛餅か」と相手は高からぬほどに笑う。
— 夏目漱石 『一夜』 青空文庫
「蟻も葛餅にさえなれば、こんなに狼狽えんでも済む事を」と丸い男は椀をうつ事をやめて、いつの間にやら葉巻を鷹揚にふかしている。
— 夏目漱石 『一夜』 青空文庫
毎晩そんな時間になると、大抵蜜豆とか、芋の壺焼とか、鯛焼、葛餅のやうなものを買つて来て食べる癖がついてゐたが、その晩もいくらかメンタルテストの意味で、咲子におでんを買はせにやつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
ここの藤、三、五年この方は花も少く、房も短くはなったが、なお且つ冠たるを得べく、殊に名物の葛餅、よそでは喰べられぬ砂糖加減である。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
作例 · 標準
お土産に、名物の葛餅を買って帰った。
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ぷるぷるとした食感の葛餅は、子供にも人気だ。
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きな粉と黒蜜をたっぷりかけて、葛餅を味わった。
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ウィキペディア
葛餅(くずもち、くず餅)は、日本で作られる葛粉を使用した和菓子。また、小麦粉からグルテンを分離させた後の浮き粉を発酵させた「久寿餅」という同音の和菓子。同名だが主に関西と関東で原料と製法の異なる二種の和菓子がある。いずれも黒蜜やきな粉をかけることが多い。本項では「久寿餅」についても扱う。
出典: 葛餅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0