応拝
おうはい
名詞
標準
文例 · 用例
大概は椅子を離れて腰をかゞめた許りであつたが、念の入つたのは差し出した辞令を受け取つて一応拝見をして夫を恭しく返却した。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
大概は椅子を離れて腰をかがめるばかりであったが、念の入ったのは差し出した辞令を受け取って一応拝見をしてそれを恭しく返却した。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
それとも武兵衛に何流であれ武芸の秘伝でもござるとなら、この場で拙者立ち合い致して手並み一応拝見致そう。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
わざわざおいでねがつてすみませんでした」「主人が伺ふ筈でございますが、ともかく、一応拝見して参れといふことで……」「いえ、さう、たいした品物はないんですよ。
— 岸田國士 『虹色の幻想(シナリオ)』 青空文庫
江戸川君から一度催促の手紙がきた時にも、それが創作であるとは承知しながら、読まない先から、どうせ大したものではあるまいと高をくくって、それでも一応拝見の上、適当な雑誌に紹介すると返事だけは出した。
— 森下雨村 『三十六年前』 青空文庫
六朝時代を通じて、僧尼は離俗出家といふので、その父母を拜せず、却つて父母の禮を受くるを例とした(唐の彦※「集沙門不應拜俗等事」【『縮刷藏經』露帙七册所收】)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
平次は一應拜んだ上で、早桶を開けさせました。
— 橋場の人魚 『錢形平次捕物控』 青空文庫