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口さがない

くちさがない
形容詞
1
標準
gossipy
文例 · 用例
下々の口さがない人たちは、やれ尼御台が専横の、執権相模守義時が陰険のと騒ぎ立ててゐた事もあつたやうでございますが、私たちの見たところでは、尼御台さまも相州さまも、それこそ竹を割つたやうなさつぱりした御気性のお方でした。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
「そのようなことが世間に洩れきこえると、口さがない京わらんべは、やれ楠の祟りじゃの、新田の怨霊じゃのと、あらぬ事どもを言い触らして、父上の武名を傷つきょうも知れぬ。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
入院のその日から、葉子の名は口さがない婦人患者の口の端にうるさくのぼっているに違いない。
有島武郎 或る女 青空文庫
イヤハヤ口さがない少女達かなだ。
牧野信一 心配な写真 青空文庫
あのとき早くも秀の浦の殺意を見破り、あのような番狂わせの相撲となりましたゆえ、口さがない下司下郎をなまじ生かしておかば、のちの災いと存じまして、わたしが秀の浦をおびき出し、四ツ谷見付の土手ぎわで、おめがねどおりあやめたのでござります。
毒色のくちびる 右門捕物帖 青空文庫
そうして、それが日の本の仏法の衰えを示すかのように、口さがない京わらんべは言いはやすので、忠通はいよいよ安からぬことに思った。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
いかに秘密を守っても、何かの事が口さがない奉公人らから洩れ伝わって、かむろ蛇のうわさが近所近辺に拡がった。
かむろ蛇 半七捕物帳 青空文庫
口さがない子供らは部落の人々の行くうしろ姿を指してはいふのである。
島木健作 黎明 青空文庫