駆馳
くち
名詞
標準
文例 · 用例
含蓄を持った無数の警句を縦横に駆馳している点は、チェスタアトンとしては常套ではあるが、しかし矢張り頗る愉快で、時々案を打たせられます。
— 国枝史郎 『孔雀の樹に就いて』 青空文庫
そのうちに日露戦争となり、日本海の海戦には、旗艦として僚艦の先頭に立ち、縦横に駆馳して旗艦を逐い、輝かしい凱旋をする。
— 豊島与志雄 『書かれざる作品』 青空文庫
これまでの美学論では、芸術は一人の主観の観照したものを一人の人が制作するものであり、天才がその個性を駆馳し発揮するものである。
— 中井正一 『現代美学の危機と映画理論』 青空文庫
大東京の灯も次第に小さくなって、自動車のヘッドライトが、縦横にアスファルトの上を駆馳するのが、玩具箱の中の仕掛花火を見るように不思議な美しさです。
— 第四夜 恋の不在証明 『新奇談クラブ』 青空文庫
これによりて感激し、ついに先帝にゆるすに駆馳を以てす。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
「九日|駆馳一日閑。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
165 紫宸殿をめぐりて源義平と平重盛との驅馳に似たり。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫