笹葺き
ささぶき
名詞
標準
文例 · 用例
薄白い路の左右には、梢から垂れた榕樹の枝に、肉の厚い葉が光っている、――その木の間に点々と、笹葺きの屋根を並べたのが、この島の土人の家なのです。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
俊寛様はやはり今でも、あの離れ島の笹葺きの家に、相不変御一人悠々と、御暮らしになっている事でしょう。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
やがて小さな流れに沿う熊笹葺きの家に来た。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
此はまた思い切って小さな粗造な熊笹葺き、手際悪く張った壁の白樺|赤樺の皮は反っくりかえって居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
わたしはあの笹葺の小屋に、俊寛様が子供たちと、御戯れになる所を聞けば、思わず微笑を浮べましたし、またあの浪音の高い月夜に、狂い死をなさる所を聞けば、つい涙さえ落しました。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫