粉炭
ふんたん異読 こなずみ・こずみ
名詞
標準
powdered coal
文例 · 用例
それで粉炭がどれだけ有つたといふと俵の底が隱れるだけであつた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
藁屑の交つた粉炭の燻りは蒲團の裾から少し煙を立てる。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
そして、彼らは粉炭を呼吸するのだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「妹がおりましたが、一両日前にほかへやりました」と、栄之丞は火鉢に粉炭をつぎながら答えた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
初代の塩原多助が江戸へ出て、粉炭を七文か九文の計り売りして、それで大きい身代を作りあげたのは事実で、現にその墓は浅草高原町の東陽寺内に存在したのであるが、詳細の伝記は判然していないらしく、かの「塩原多助一代記」は殆んど円朝の創作で、大体は大岡政談の「越後善吉」を粉本にしたものであると云う。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
「きたないところですが、まあお掛けなさい」 自分の店へ髪を結いに来たのでないことは甚五郎も初めから承知しているので、かれは粉炭を火鉢にすくい込んで、半七の前に押し出しながら話しかけた。
— 柳原堤の女 『半七捕物帳』 青空文庫
行くと、先生のお母さんが寒そうな風をして、小さな火鉢に粉炭を少し入れて来て、それをふうふう吹いて火をおこしてくれた。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
粉炭の濃霧を通して、ポウト・サイドは砂漠の蜃気楼だ。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
ボイラーの燃料として使用される粉炭は、燃焼効率を高めるために専用の機械で細かく砕かれている。
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貨物列車に山積みされた粉炭が、強風に煽られて黒いほこりとなって周囲に舞い散った。
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かつてこの地域には大きな貯炭場があり、作業員たちは全身を粉炭で真っ黒にしながら働いていた。
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ウィキペディア
粉炭 とは、粉状または細粒状の石炭のこと。これに対し、10 - 40 mm 程度より粗い石炭を塊炭といい、0.5 mm 程度より細かい石炭を微粉炭という。そのままの状態で燃料として使われるほか、練炭の原料にもされる。
出典: 粉炭 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0