いけぞんざい
いけぞんざい
名詞形容動詞
標準
rude
文例 · 用例
小間使が言った千破矢の若君という御容子はどこへやら、これならば、不可えの、居やがるのと、いけぞんざいなことも言いそうな滝太郎。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
……亡きあとでも、その常用だった粗末な手ぶんこの中に、なおざりにちょっと半紙に包んで、(桂坊へ、)といけぞんざいに書いたものを開けると、水晶の浄土|珠数一|聯、とって十九のまだ嫁入前の娘に、と傍で思ったのは大違い、粒の揃った百幾顆の、皆真珠であった。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
話の中には――この男が外套を脱ぐ必要もなさそうだから、いけぞんざいだけれども、懇意ずく、御免をこうむって、外套氏としておく。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
お房は思切ツていけぞんざいな語調で、「へツ、其様な人に思遣があツて耐るかえ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
――(この枇杷の樹が、馴染の一家族の塒なので、前通りの五本ばかりの桜の樹(有島家)にも一群巣を食っているのであるが、その組は私の内へは来ないらしい、持場が違うと見える)――時に、女中がいけぞんざいに、取込む時|引外したままの掛棹が、斜違いに落ちていた。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
」とお才は、いけぞんざい。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
」 お媼さんが突掛け草履で、片手を懐に、小楊枝を襟先へ揉挿しながら、いけぞんざいに炭取を跨いで出て、敷居越に立ったなり、汚点のある額越しに、じろりと視て、「遊君が綺麗で柔順しくって持てさいすりゃ言種はないんじゃないか。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
「そなた、どこぞの小屋掛けしばいに出ている役者だな」 ところが、少年は何をそんなに憤慨しているのか、わけもなく癇癪筋をふくらませて、おそろしくいけぞんざいな痛罵を右門に浴びせかけました。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
その報告書はいけぞんざいな内容で修正が必要だ。
彼のいけぞんざいな仕事ぶりに上司は呆れている。
いけぞんざいな態度で客に接するのは避けるべきだ。
その医者のいけぞんざいな診察に不信感を持った。