肥大した
ひだいした
形容詞-語幹
標準
enlarged
文例 · 用例
妾は案内された部屋に、レジオン・ド・ヌウルの勲一等の赤い略章をつけた肥大した肉体の恰好の好い一人の老人を見出すのでした。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
肥大した男の恋愛のつづきを受理する女のように頑健な裸な腕を寝床からさしだすと、受話器を整形された小さな耳にあてた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
」 ふたたびミサコは肥大した女を威喝するように女記者に云った。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
また、よく肥大した種のいゝ豚を二十頭ばかり持っていた。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
それが、はち切れそうに肥大した子房の尻に敷かれて哀れをとどめているのである。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
それがあなたへの歪んだ愛、狂おしいまでに肥大した愛であるだけに、いっそう苦しいものです。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫
肥大した胸腺を切断して収縮せしめたばかりではなくて、死後動脈収縮(死後ただちに静脈を切断しても、出血しはしないが、ややしばらく後には、動脈の収縮によって、喞筒状に血液を静脈に送り、流血せしむる。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
厚意ある桃太郎君とその細君と肥大したその母らしい人を相手にして私たちが行先の道筋について相談をしてゐる時に、婦人を乘せた山駕籠が一梃森の方から湖の方へ私たちの前を通つて行つた。
— 野上豐一郎 『湖水めぐり』 青空文庫