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甘藷

かんしょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
暑い日射しの下で、うんうん唸りながら重い鍬を振り廻して畑の土を掘りかえし、そうして甘藷の蔓を植えつけるのである。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
僕は甘藷の蔓を六百本植えた。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
餘りゆる/\して居ては、折角此處迄來たのに一枚も描かずに歸る事になりさうなので、行き當り次第に並木道を左へ切れて行つて、そこの甘藷畑の中の小高い處に兎も角も腰をかけて繪具箱をあけた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
浦和の停車場からすぐに町外れへ出て甘藷や里芋やいろいろの畑の中をぶら/\歩いた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
小さな梨、粒林檎、栗は生のまま……うでたのは、甘藷とともに店が違う。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
昨年、私たちの地方では、水なしには育たない稲ばかりでなく、畑の作物も──どんな飢饉の年にも旱魃にもこれだけは大丈夫と云われる青木昆陽の甘藷までがほとんど駄目だった。
黒島傳治 外米と農民 青空文庫
「うちの奴等、何を食ってやがったんだろう」 浅い皿の上から甘藷の煮ころばしが飯粒をつけて転げ出している。
岡本かの子 食魔 青空文庫
一つ試してみてやれ」 彼は甘藷についてる飯粒を振り払い、ぱくんと開いた口の中へ抛り込んだ。
岡本かの子 食魔 青空文庫