胸のすく
むねのすく
表現形容詞-語幹
標準
relieving
文例 · 用例
色よく黄ばんだ晩稲に露をおんで、シットリと打伏した光景は、気のせいか殊に清々しく、胸のすくような眺めである。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
これに関連したことで自分が近年で実に胸のすくほど愉快に思ったことが一つある。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
「そら、ポンプだ、というと呵々と高笑いで、水だらけの人間が総崩れになる中を澄まして通って、井戸端へ引返して、ウイなんて酔醒の胸のすく※でね、すぐにまた汲み込むと、提げて行くんです。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
こう、きちんとした、理路整然たる、胸のすくような、快刀乱麻を断つってえな風な、「ネー、テー、ドーン」といった調子で、断々乎として、生きて行きてえもんだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
ドーバー海峡では体が宙を飛び、ウラル山やイタリーでは胸のすく程晴々しい喜びが雲のやうに湧いた。
— 牧野信一 『喜びと悲しみの熱涙』 青空文庫
思想などは何一つ湧くこともなく、あの高慢鼻の牝馬が、さすがに己れの失態を見破られてうろたへた上句、涙を滾して逆上した姿を想像すると、胸のすく底の小気味好さやら、さうかとおもふと実にも逞しい恋々の情が噴泉のやうに湧きあがつた。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
――まことに胸のすく見事な調子だ!
— 牧野信一 『病状』 青空文庫
」 まことに、まったくこんな胸のすく一語というものはない。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
悪役が捕まるシーンは、まさに胸のすく思いだった。
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長年の恨みが晴れて、胸のすくような気持ちになった。
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彼の潔い決断に、多くの人が胸のすく思いを抱いた。
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