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巻き揚げ

まきあげ
名詞
1
標準
文例 · 用例
「御通行のどさくさに紛れて、祝儀金を巻き揚げて行くとは――実に、言語に絶したやり方だ。
第一部上 夜明け前 青空文庫
しかし、公使らを乗せた駕籠の窓には簾が巻き揚げてある。
第二部上 夜明け前 青空文庫
するとそこへ村の方から、馬に跨った騎兵が一人、蹄に砂埃を巻き揚げて来た。
芥川龍之介 将軍 青空文庫
蠣殻町から汚い水の澱んだ堀割を新材木町の方へ渡ってゆくと、短い冬の日はもう高い棟の彼方に姿を隠して、夕暮らしい寒い風が問屋物を運搬する荷馬車の軋って行く跡から涸ききった砂塵を巻き揚げていった。
近松秋江 うつり香 青空文庫
鮫は占城の結構なところ、柄糸は煮紺三分に巻き揚げ立派な物でございます。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 青空文庫
その車仕掛けの吊り橋は味方を収めるやいなキリキリと高く巻き揚げられる。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
彼女は、白い巻揚げカーテンを下ろした窓に、背を向けて坐っていた。
ツルゲーネフ はつ恋 青空文庫
」と、中原はしばらく考へてゐたが、半ば独言のやうに、「さうだ、後部の巻揚機で上甲板まで上げて、ちやんと準備をしてから、水ん中へ振り落してやれば、あとは水雷がひとりでに仕事をする。
宮原晃一郎 怪艦ウルフ号 青空文庫