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手力

たぢから
名詞
1
標準
arm strength
文例 · 用例
記紀にはないが、天手力男命が、引き明けた岩戸を取って投げたのが、虚空はるかにけし飛んでそれが現在の戸隠山になったという話も、やはり火山爆発という現象を夢にも知らない人の国には到底成立しにくい説話である。
寺田寅彦 神話と地球物理学 青空文庫
帰りきてわれはきく、ひたぶるに君抱くとき、手力のほこりも尽きて弱心なやむひととき、たちまちに心つらぬく赤き子の高き叫を。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
すると、さっきから、岩屋のそばに隠れて待ちかまえていた、手力男命という大力の神さまが、いきなり、女神のお手を取って、すっかり外へお引き出し申しました。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
それから大空の神々の中でいちばんちえの深い思金神と、いちばんすぐれて力の強い手力男神とをさらにおつけ添えになったうえ、「思金神よ、そちはあの鏡の祀りをひき受けて、よくとり行なえよ」とおおせつけになりました。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
剣の名人必ずしも、戦場では役に立たないと云う説を成す人がいるが、必ずしもそうではない、寄手力攻めになしがたきを知り、抑えの兵を置きて、東山道を上ったが、関ヶ原の間に合わなかった。
菊池寛 真田幸村 青空文庫
それをとりまいて見物している神々が笑いどよめいた声に誘われて、好奇心を動かされた女酋長がちょいと岩戸を隙かしたところを、手力男命が岩を取り除けて連れ出したという物語である。
宮本百合子 私たちの建設 青空文庫
「おれよりももつと手力を養へ。
芥川龍之介 老いたる素戔嗚尊 青空文庫
手力の弱や十歩に鐘やみて桜散るなり山の夜の寺 山寺の夜桜を賞する女連れが試みに鐘をついた所、嫋々として長く引くべき余音が僅に十歩行くか行かないうちに消えてしまつた。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
作例 · 標準
彼は腕相撲が強く、同年代の誰よりも抜きん出た手力の持ち主として知られている。
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「この重いボルトを締め直すには、相当な手力が必要になるぞ」とベテラン整備士が忠告した。
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リンゴを片手で握りつぶす彼の手力に、周囲の友人たちは驚きを隠せなかった。
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