涸れ涸れ
かれがれ
形容動詞
標準
dried up
文例 · 用例
池といつても水は涸れ涸れで一面|絨毯を敷詰めたやうに、苔のやうな草で蔽はれてゐた。
— 徳田秋聲 『霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ』 青空文庫
が、次第に物をいう力さえ涸れ涸れになって、果は唇ばかり動くけれど、言葉はもう聴きとれなかった。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『老嬢と猫』 青空文庫
――六月に入ってもまだ一ト粒の雨すらみせぬ旱の空は、乾き切った山野の人畜とは没交渉なもののように、この数日も、照りつづいており、石川、石見川、東条川、水分川、どこも水|涸れ涸れな姿だった。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
近くの百姓の子や侍長屋の子らも交じって、まッ裸な童の群れが、涸れ涸れな渓流に、水を見つけて、ぴちぴち遊び跳ねているのを覗くと、彼の鬱気も、いっぺんに飛んでいた。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
ただ昔のままをとどめてなつかしいのは放課後の庭に遊んでいる子供らの勇ましさと、柵の根もとにかれがれに咲いた昼顔の花である。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
もう秋草の花は皆衰えてしまって、かれがれに鳴く虫の声と松風の音が混じり合い、その中をよく耳を澄まさないでは聞かれないほどの楽音が野の宮のほうから流れて来るのであった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
轡虫の声もかれがれに、寒そうにコオロギが鳴いていた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
・草にも風が出てきた豆腐も冷えただろ・ゆふなぎを、とんでゐるてふねてゐるてふ・田の草をとるせなかの子は陽にやかれ・めつきり竹になつてしづくしてゆふ風に・ここを死場所として草はしげるまゝに・汲む水もかれがれに今日をむかへた 七月廿一日曇、時々雨、よその夕立のこぼれだらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
長引く干ばつで、井戸はすっかり涸れ涸れになってしまった。
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喉が涸れ涸れで、水を一杯だけ恵んでほしい。
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雨が降らない日が続き、庭の花壇は皆、涸れ涸れになっていた。
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