恕する
じょする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
標準
to forgive
文例 · 用例
兎角に理窟を付けて昨日の自己を保護辯護しつゝ、扨其の結果だけは昨日より好いものを得たいと望むのが人情で有るから、恕すべきでは有るが、それを恕するとすれば、數理上矢張り自己は新にならぬのであるから何にもならない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
せめては四邊に心を置きて、肩身を狹くすくみ居たらば、聊か恕する方もあらむ、遠慮もなく席を占めて、落着き澄したるが憎しとて、乘客の一|人は衝と其の前に進みて、「御出家、今日の御天氣は如何でせうな。
— 泉鏡花 『旅僧』 青空文庫
されどわれは此一家の復た我に厚きを喜ぶと共に、人の我を恕するは我を輕んずる所以なるを思ふことを禁じ得ざりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
あるいはこれに反して我が身に一点の醜を包蔵せんか、満天下に無限の醜を放つものあるも、その醜は以て我が醜を浄むるに足らず、また恕するに足らず。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
されば文明なる西洋諸国の社会にもなお醜行の盛んなるを見聞したらば、幸いに取って以て自省の材料にこそ供すべけれ、いかに自儘なる説を作るも、他の悪事を見て自家の悪事を恕するの口実に用いんとするが如きは、我輩の断じて許さざる所なり。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
だから彼は日乗の乱暴を寛恕すると共に、フロイスには親切な態度で別辞を述べ、またゆっくり聞かせて貰おうと云った。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
その恐怖の念は、反徒らに対するひどい冷淡さを宥恕するものである。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
自分にしても、若し会社の上役に会って誘われゝば、矢張り同じような態度を取るかも知れないと思って、宥恕することに努めた。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
作例 · 標準
彼の過ちを、心から恕することができた。
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相手の立場を理解し、その言動を恕するように努めた。
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一度裏切られたとしても、すべてを恕してやり直すことは難しい。
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