味到
みとう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
appreciating fully (e.g. work of art)
文例 · 用例
如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。
— 有島武郎 『自然と人』 青空文庫
宮坂はと見ると、思いがけなく、自国を率直に語る文豪の言葉の真実性に内心驚喜し、彼の味到癖を傾けつくして其の一句一句を蜜のように貪り吸っている様子だ。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
我から粋を味到した者としての自覚から氏は粋の研究に志したらしく見える。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
そして様々の方面から粋なるものをうち眺め、遂に、この粋というものこそ味到されるべきものであってヨーロッパ風の分析、綜合のみでは不可解なところに日本的な特質があると云っている。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
○病痾は、私にとつては一つの天恵だ、これは悲しい事実であるが、合掌して味到さるべきものだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
茶道の名人達は、その感情を深く味到したのだろう。
— 宮本百合子 『素朴な庭』 青空文庫
藤村氏は、それらに対する味到の心持をのべている。
— ――「父上様」をめぐって―― 『鴎外・漱石・藤村など』 青空文庫
ひとり第二の、直觀の方法によつてのみ我々は物そのものの眞相に味到し得る。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
作例 · 標準
名人の奏でるバイオリンの音色を、目を閉じてじっくりと味到する。
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彼は古今東西の名著を読み耽り、その真髄を味到することに喜びを感じていた。
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旅先で出会った静かな風景を、心ゆくまで味到しながらスケッチに残す。
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