関釜
かんふ
名詞
標準
文例 · 用例
つい前まで関釜連絡船としてのこの船のこの特等室は朝鮮総督の使用室だったというのである。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
平時は関釜連絡船で、このベッドには朝鮮総督とか師団長とか最長官の用に供せられるのだそうである。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
途中|関釜連絡船に乗ると、前檣には日の丸の旗をひらひら掲げて呉れる。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
下関の桟橋へ着いた七千|噸級の関釜連絡船、楽浪丸の一等船室から一人の見窄らしい西洋人がヒョロヒョロと出て来た。
— 夢野久作 『人間レコード』 青空文庫
彼は朝鮮を立って関釜を渡ってしまうと、もう見るものが青々として病気なんか癒ってしまったようだ――だけどまあこの際ゆっくり休んでやるんだ、などと言っていた。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
十日ばかり後、関釜連絡船の中で走り書きしたらしい手紙が、木下大五郎から村井の許に届いた。
— 豊島与志雄 『変る』 青空文庫
無表情な顔をならべて関釜連絡T丸の船艙へ流れこむ朝鮮人の白衣の列。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
汽車の寝台もさうだし、青函連絡船や関釜連絡船もさうである。
— 神西清 『少年』 青空文庫