曲譜
きょくふ
名詞
標準
(sheet) music
文例 · 用例
其歌詞曲譜ともに卑弱哀傷、人をして厭悪の感を懐かしめた。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
歌詞の作者と曲譜の作者とは、後世に於て全く同人でない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
異国楽譜に、名高い民間の歌謡を合せる試みは、平安初期から、盛んに行はれた事で、楽器の音色と、曲譜とから来る、耳馴れた唄の情調の変化を嬉しむ心は、今も変りはない。
— 折口信夫 『組踊り以前』 青空文庫
如何なる国粋主義者も、軍楽隊を和楽化しようとは思はず、国歌の曲譜が三味線や尺八にのらないことを嘆じもしないし、銅像は東洋風の技法でなければならぬと誰も注文はしないのである。
— 岸田國士 『官立演劇映画学校の提唱』 青空文庫
(からかひ唄、示威的の歌、等) 二、兒童の日常生活の爲の遊戲唄その他(廣汎な兒童生活から取材し自由に歌はせられるもの) 三、曲譜によつて會合の塲合上演する目的の作品。
— ――兒童の指導者・保護者達に―― 『プロレタリア童謠の活用に關する覺書』 青空文庫
日記は再び始まり、田丸節郎氏へ「約束のバイオリン曲譜を持」って行ったり、「高等学校へ寄りピアノ」を弾いたり、「三河島迄散策」したりして居られる。
— 中谷宇吉郎 『『団栗』のことなど』 青空文庫
しかし最も厭味なのは、恋愛の苦しみや喜びなど、熱烈な感情を表現したつもりでいる曲譜だった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
彼は熱情なしに作られた昔の曲譜に嫌悪の情を覚えたので、その結果例の誇張癖から、熱烈な要求に迫られて書かせられるもののほかは、もういっさい書くまいと決心した。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫