幻辞.com

独児

どくじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
宿命の孤独児は、富貴のなか栄光のなかに住んでも、常にその現実に裏切られてゐるのみである。
――夢と知性―― 吹雪物語 青空文庫
そして宿命の孤独児達は、その充ち足ることを知らないところの貪婪な夢の数々のために、如何に人々を傷けることは多くとも、現実の裏切りによつて彼等自らが受けねばならぬ宿命の傷の痛みに比べたなら、比較にならないものであるかも知れなかつた。
――夢と知性―― 吹雪物語 青空文庫
そして澄江が卓一に心を惹かれた最大の魅力も、孤独児のもつ宿命の傷ましさかも知れないのだ。
――夢と知性―― 吹雪物語 青空文庫
)していただくまでのこともなく、僕の頑固な自問自答の悪癖と、質問といふが如き地上に最も謙虚な心を必要とする至難な事業に到底一朝一夕に着手できやう筈のない孤独児の悲劇に就ては、先刻聡明なる貴兄が充分知りぬいておられることを、僕もとくより知りぬいてゐました!
――中島健蔵氏へ質問―― 日本人に就て 青空文庫
昌造ノ咄ニ此度ビ、魯西亞、獨兒格(トルコ)ト戰ヒ、英佛ノ二國獨兒格ヲ援ク、魯西亞ノ軍艦十隻爲メニ英軍ニ獲ラル」と志齋は書いてゐる。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫