幻辞.com

切りくず

きりくず
名詞
1
標準
scraps
文例 · 用例
」そんな事を言った、また幾枚も切り散らして、その切りくずで刃の塵をふいたりした。
寺田寅彦 芝刈り 青空文庫
このパーソナルコンピューター市場を切りくずす提案理由を、UNIXは結局示しえなかった。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
そんなことにでもなって見ろ、船長は、一人残らず下船を命じかねないから、お前はどうするつもりかい」チーフメーツはボースンから切りくずして行こうととっさに考えついた。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
「やなぎ原の堤が切りくずされたのは明治七、八年の頃だと思います。
柳原堤の女 半七捕物帳 青空文庫
内閣は一方に於て新党運動工作の余地を示すことによって、半ばは政党に対する威圧と半ばは政党への誘惑とを試みることの出来る有利な立場にあるばかりでなく、政務官の復活というような猟官心理と被認知欲望とを利用した抱きこみ乃至切りくずし策を案出しつつある。
戸坂潤 近衛内閣の常識性 青空文庫
西北の一角を切りくずしてしまえば、それで昭和合金へ売った土地の地下げは終るという日のことであった。
宮本百合子 昔の火事 青空文庫
百姓は百姓をしてれば――と恐慌と戦争の一年が組合を押しつけ、切りくずして来た。
本庄陸男 前夜 青空文庫
ところが、パズルの新手は、すべての独創と同様に、自分の既成の視角を切りくずして、新角度を見出すところから始まるという性質のものであるから、一生涯に無限にあみだされるというものではない。
坂口安吾 探偵小説とは 青空文庫