五月晴れ
さつきばれ
名詞
標準
fine weather during the rainy season
文例 · 用例
こうしてウイルスに冒され『朝日新聞』の記事に絶命寸前まで追い込まれたオレは、かろうじて精神のディップ・スイッチを開き直りモードに切り替え、五月晴れの空のもとで立ち直りのきっかけをつかんだ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
五月晴れには白い繭が村の人家の軒下や屋根の上などに干してあるのをつねに見かけた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
五月晴れの一日、水蒸氣の立つ加減でもあらうか、山はころび出したやうに村近くに迫つて、大きな眞青な光る山が直ぐ鼻先きに立ちふさがる。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
教授室の三方の窓には強い日光を受けた松の緑が眩しく波打っておりまして、早くも暑苦しい松蝉の声さえ聞えて来るのでありますが、南側に並んだ窓の一つ一つには、胡粉絵の色をした五月晴れの空が横たわって、その下を吹く明るい風が、目下工事中の解放治療場の作業の音を、次から次に吹込んで参ります。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
静かに眼を外らして、窓の外一パイに輝いている五月晴れの空を飽かず飽かず眺めているようであったが、やがて何事かを思い出したらしく、その大きな眼に涙を一パイに浮き出させた。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
五月晴れの拔けるやうな良い天氣です。
— 娘の守袋 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「ああよい天気」 白い雲の山にかかる時は、かえって五月晴れの空の色を鮮やかにします。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
さて、五月晴れの麗らかに晴れた青空の下を、馬にも乗らぬ娘二人に案内されて、四頭の逞しい馬のいる馬小屋を見て――そのうち栗毛の馬だけは、今父親が乗って行って留守でしたが、もちろんこれらは、農耕用の輓馬ではありません。
— 橘外男 『墓が呼んでいる』 青空文庫
作例 · 標準
五月晴れの日曜日、家族でピクニックに出かけた。
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長雨が続いていたが、ようやく五月晴れとなり、洗濯物もよく乾いた。
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「わあ、今日の五月晴れは本当に気持ちいいね!」
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