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穴馬

あなうま
名詞
1
標準
dark horse (candidate)
文例 · 用例
それは馬数が少ないために、互いの馬の実力の比較にも考察が行き届くし、穴馬に対する推定が合理的に働くからでもある。
菊池寛 競馬の一日に就いて 青空文庫
八月大野路を穴馬越えして、美濃|郡上に出、其から高山へ出て、其処に宿を定めて、大秀の千種園を叩くに到つたのである。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
またこの村から石徹白川に沿うてやや下ると下穴馬村大字|角野前坂と同村大字朝日前坂との二部落が、川を隔てて相対立している。
柳田國男 地名の研究 青空文庫
五十二 宇津木兵馬と福松との道行は彼が如く、白山に上ろうとして上れず、畜生谷へ落ち込まんとして落ち込むこともなく、峻山難路をたどって、その行程は洒々落々、表裏反覆をつくしたような旅でありましたが、日と夜とを重ねて、ついに二人は越前の国、穴馬谷に落ち込んでしまいました。
山科の巻 大菩薩峠 青空文庫
二人が穴馬谷へ落ち込んだということは、この場合、ざまあみやがれ!
山科の巻 大菩薩峠 青空文庫
その穴馬谷へ二人が落ち込んだというのも、足を踏み外して落ち込んだわけではない、青天白日の下、尋常の足どりをもって、この一部落に落着いたという意味でありまして、ここで二人が、また前巻以来同様の宿泊ぶりを、一部落の一民家によって繰返しました。
山科の巻 大菩薩峠 青空文庫
それがすっかり目標から外れて、仏頂寺弥助の亡霊がさまよう越中の山境へも出でず、白山を経ての菜畑であった加賀の金沢とも、およそ方面を異にして、越前へめぐり込んでしまったということを、穴馬谷に落着いて、山民から聞いて初めてそれと知ったという有様なのでありました。
山科の巻 大菩薩峠 青空文庫
すると初めて、疑いを解いたらしく、「左様であったか」「不愍な事をしたのう」 と、食物もたべ、湯も口にして、なおいろいろな事を訊ねた上、わしの人間を見届けて安心したものか、「実は、われら両名は、斎藤山城守様に随身の者だったが、義龍との一戦に敗れ、これより越前の穴馬まで、知る辺を頼って落ちてゆくところ。
吉川英治 茶漬三略 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日穴馬について考えている。
穴馬という言葉は日本語で重要だ。
彼は穴馬の意味を理解している。
この文には穴馬が含まれている。