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名詞
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標準
文例 · 用例
人間がその發育した理智によつて、自然の苛から自衞を講じ、次第に他の強敵を征服して、自らの文化と歴史とを作つたのは、極めて最近の事蹟であり、人類進化の悠遠な史上に於ては、殆んど言ふに足らない短日月の歴史にすぎない。
萩原朔太郎 青空文庫
夫人はそいつを引きずり倒して、鼻先の皮がむけるまで、床の上へ惨にこすり付けた。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
働く時にも怠ける時にも、僕らは絶えずその苛の鞭に打たれているのだ。
萩原朔太郎 老年と人生 青空文庫
丁度あの切支丹等が、彼等のマリア観音を壁に隠して、秘密に信仰をつづけたように、我々のたげられた詩人たちも、同じくその芸術を守るために、秘密な信仰をつづけねばならなかった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
その頃には、詩壇自身や詩人自身でさえが、文壇の悪レアリズムや凡庸主義に感染して、詩の本質とすべき高邁性や浪漫性を自己殺し、却って詩を卑俗的デモクラシイに散文化することを主張していた。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
こうした自然主義の文学論が、根本に於て詩と両立できないもの、否|正しく詩の讐敵であり、詩的精神の殺者であることは言うまでもない。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
さればかかる文壇から、詩が常に遇されることは当然である。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
即ちそれは「主観を否定した主観主義」の文学で、当時の情熱的なる人間主義者が、浪漫派の人道的センチメンタリズムに叛逆し、愛や情緒やの殺を叫んだところの、一の抑圧されたる叙事詩精神の爆発であり、正に文学上に於ける権力感情の高唱だった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫