薄雲
うすぐも
名詞
標準
thin clouds
文例 · 用例
生々しい眉間の傷のような月が、薄雲の間にひっかかっていた。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
薄雲を透した日光が暫く此の靜かな村里を照らして、ダリアやコスモスが光り輝くやうに見えた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
前夜の雨が晴て空は薄雲の隙間から日影が洩ては居るものゝ梅雨季は爭はれず、天際は重い雨雲が被り重なつて居た。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
また招くのを、ためらうと、薄雲のさすやうに、面に颯と気色ばんで、常夏をハツと銀の鍋に投げて寄越した。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
これは白い薄雲が月にかかったときに見えるのと似たようなものです。
— 寺田寅彦 『茶わんの湯』 青空文庫
しばらくして薄雲かかり日光寒し」同二十二日――「雪初めて降る」三十年一月十三日――「夜更けぬ。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
袖口、八口、裳を溢れて、ちらちらと燃ゆる友染の花の紅にも、絶えず、一叢の薄雲がかかって、淑ましげに、その美を擁護するかのごとくである。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
峰を離れて、一刷の薄雲を出て玉のごとき、月に向って帰途、ぶらりぶらりということは、この人よりぞはじまりける。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
薄雲(うすぐも) 巻層雲のこと。読みは「はくうん」とも。 薄雲 (源氏物語) - 『源氏物語』の巻の一つ。 日本海軍の駆逐艦。 薄雲 (東雲型駆逐艦) - 東雲型駆逐艦の6番艦。 薄雲 (吹雪型駆逐艦) - 吹雪型駆逐艦の7番艦。
出典: 薄雲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0