寄せ付ける
よせつける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to allow (someone or something) to come near
文例 · 用例
どんな事があっても寄せ付けるではないぞ」 と倉地が葉子にいい聞かせてから一週間もたたない後に、ひょっこり正井が顔を見せた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「御新造、高木銀次郎はここへ来たことがあるでしょうか」「とんでもない、あんな奴を寄せ付けることじゃありません」「それにしちゃ、雨戸を開けて迷いもせずにあっしの泊っている部屋へ来たのは変ですね」「え?
— 幻の民五郎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「御新造、高木銀次郎は此處へ來たことがあるでせうか」「飛んでもない、あんな奴を寄せ付けることぢやありません」「それにしちや、雨戸を開けて迷ひもせずにあつしの泊つて居る部屋へ來たのは變ですね」「え?
— 幻の民五郎 『錢形平次捕物控』 青空文庫
厳重な鍵をかけて、召使一人だって、寄せ付けるもんじゃ、ねえってまさア。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
」「それから、炊事場へ露西亜人をよせつけることはならん。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
たとい門下生同士で互に他の悪口を言って、何故あんなものを膝下によせつけるのかという風にそれを排擠することがあるとしても、またそういう人間が自分から遠ざかろうとしても、居士は仮りにも自分の門下生となったものは一人も半人もこれを手離すに忍びなかったようである。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
「よしあったとしても、一旦、家のためとはいいながら、末の見込みがないと思って棄てた良人を、未練らしくよせつけることなどが、娘等の手前、世間の手前、出来ると思うことだろうか……」 次第に亢奮が鎮り、一時燃え立った歓ばしい空想が色褪ると、おくめの心の裡には、老齢らしい種々の疑惑が頭を擡げて来た。
— 宮本百合子 『黄昏』 青空文庫
「明日からお浜を家によせつけることはならんど」 爺さんは頷くと、例の不満の時の仕草で、両手で尻を叩きながら、広庭へ戻りかけていたが、又、旦那に呼びとめられた。
— 中村地平 『南方郵信』 青空文庫
作例 · 標準
怯えた子猫は、そっと手を差し伸べてもなかなか警戒を解かず、すぐにこちらに寄せ付けようとはしなかった。
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息子が興奮して近づいてくるのを、母親は優しく「ちょっと待って、ゆっくり寄せ付けましょう」と制した。
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彼は初対面の人をなかなか心に寄せ付けない、少し壁のあるタイプだった。
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