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あおぎり
名詞
1
標準
文例 · 用例
予は自ら慰めてこんなことをいうものの、子規子没後は虚子、碧桐と歌われているその虚子君の口から、子規子が迷惑なるべくやに思わるといわるることを予ははなはだ口惜しく思うのである、親友に敬意を欠くの恐れがあるからあまり理屈はいうまい、ただ生前先生から聞いた二、三の話を紹介して、世人の判断に任せておく。
伊藤左千夫 竹乃里人 青空文庫
「赤い椿白い椿と落ちにけり」(碧桐)でも父の説に従えばなるほど「言うただけ」である。
寺田寅彦 俳諧瑣談 青空文庫
二、三ヶ月程たって後息子の顔が店に見えぬようになって、店の塵を払う亭主は前よりも忙がしげに見えたが、それでもいつも同じような柔和な顔つきで、この男のみは裏木戸に落つる葉の秋も知らぬようであった。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
最初に軒端の廻燈籠と桐に天の河を配した裏絵を出したら幸運にそれが当選した。
寺田寅彦 明治三十二年頃 青空文庫
その後に冬木立の逆様に映った水面の絵を出したらそれは入選したが「あれはあまり凝り過ぎてると碧桐が云ったよ」という注意を受けた。
寺田寅彦 明治三十二年頃 青空文庫
募集した絵をゆっくり一枚一枚点検しながら、不折や虚子や碧桐を相手に色々批評したり、また同時に自分の描いておいた絵を見せたりして閑談に耽るのがあの頃の子規の一つの楽しみであったろうということも想像される。
寺田寅彦 明治三十二年頃 青空文庫
それからまた低気圧が来て風が激しくなりそうだと夜中でもかまわず父は合羽を着て下男と二人で、この石燈籠のわきにあった数本の大きな桐を細引きで縛り合わせた。
寺田寅彦 庭の追憶 青空文庫
この桐は画面の外にあるか、それとももうとうの昔になくなっているかもしれない。
寺田寅彦 庭の追憶 青空文庫