聞こし召す
きこしめす
動詞-五段-サ行
標準
to hear
文例 · 用例
正成一人生きて在りと聞こし召すあいだは、お心丈夫に、いつかは聖運の開かれるものと思し召しあって、およろしいかと存じまする」 たしかに、彼に勝算などはなかったろう。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
「勝ちさびに天照大御神の営田の畔離ち溝埋め、また大嘗きこしめす殿に屎まり散らしき」というのも噴火による降砂降灰の災害を暗示するようにも見られる。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
」「どうだか、二人ともさぞきこしめすだろうな、こいつあ、どっちも剣呑だ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
然るに朝廷は、今は天下の御政を、きこしめすことなく、おのづから世間に、遠くましますが故に、誰も心には、尊き御事は存じながらも、事にふれて、自然と敬畏の筋、等閑なる事も、無きにあらず。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
『公事根源』に 供若水 立春日若水といふ事は去年御生気の方の井をてんして蓋をして人に汲せず、春立つ日|主水司内裏に奉れば朝餉にてこれをきこしめすなり、荒玉の春立つ日これを奉れば若水とは申すにや云々とあるを見ても知るべし。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
伊勢両宮の、神自身、神としてきこしめす新嘗に限つた行事の延長なのである。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
櫃より之を取り出だし、まづ硫黄もて淨めたるペーレーデース、次にまた清き水にてこを洗ひ、次におのれの手を洗ひ、盃に葡萄の美酒滿たし、 230陣のもなかに立ち上り、天を仰ぎて芳醇を地に傾けて祈り乞ふ、雷霆の神きこしめす。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
御かはらけたび/\きこしめす」とあるのを思いあわせれば、その釣殿の池の水がやがて川の方に連絡していたのではないかと想像される。
— 谷崎潤一郎 『蘆刈』 青空文庫
作例 · 標準
陛下が国民の悲痛な訴えを深く聞こし召され、すぐさま救済のための策を講じられた。
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神のお耳に我々の祈りが聞こし召されることを願って、村人たちは夜通し一心に祈りを捧げた。
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殿下は家臣たちの必死の諫言を静かに聞こし召し、しばらく黙考したのち、重くうなずかれた。
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標準
to imbibe
作例 · 標準
「今夜はだいぶ聞こし召したご様子で。普段は寡黙な部長が、あんなに上機嫌で歌っているなんて珍しい」
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父は親友との再会を祝して銘酒をたっぷり聞こし召し、そのまま居間のソファで気持ちよさそうに眠ってしまった。
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あの方は風流を解するお方で、月を愛でながら静かに一献聞こし召すひとときを、何よりの贅沢とされている。
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