顎をしゃくる
あごをしゃくる異読 アゴをしゃくる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to jerk one's chin
文例 · 用例
その屋敷の門の前まで、極東のカリフ様が行った時であったが、「雲州の爺々、この屋敷などあぶないものだ」 こう云って顎をしゃくるようにした。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
長い顎をしゃくるようにしながら、「むかし、俺が甲府勤番にいたとき、俺の前で、うっかり顎を撫でたばっかりに、ふたりまで命を落したやつがいる。
— 野伏大名 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
半助が子分一に無言で二人に顎をしゃくる)子分一 (二人に)おい、お前達あ何だ?
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
前京都府警察部長殿御原籍は京都市東山区山科町深野百二十番地であります」 真名古が顎をしゃくると、第四の銃士が課長室を出て行き、まもなく例の美しい縫子の花を連れて入って来た。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
頭の上でも渡らなきゃ通れるわけはありません」 喜太郎は平次のくどいのを馬鹿にしたようにひょいと廊下の方へ顎をしゃくるのでした。
— 鐘五郎の死 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「ね、親分」 八五郎のガラッ八は、呑込み顔に顎をしゃくると、平次の後から狭い木戸を通りました。
— 歎きの菩薩 『銭形平次捕物控』 青空文庫
石を抱かせる代りに、せめて落雁を抱かせて貰いたい、――出がらしの番茶も呑みようがある」「あんな野郎だ、お静、狙われた物を出してやった方がいいよ」 平次が顎をしゃくると、お静は心得て落雁の箱の蓋を払ってやりました。
— 碁敵 『銭形平次捕物控』 青空文庫
頬冠りをしたまま顎をしゃくるのは、手前の辞儀かい」「まあ、いいやな、――三次|兄哥とか言ったね。
— 結納の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
顎をしゃくるの例文