平底船
ひらぞこぶね
名詞
標準
flat-bottomed boat
文例 · 用例
これは余談だが、四月の終りごろになるとそろそろ鮭が上りはじめ、鮭船がぼうぼうの網から鮭を集めてきて、それを河岸の平底船へどんどん投げこむと、三十呎四方の魚揚場にみるみる鮭の山ができる。
— 久生十蘭 『南部の鼻曲り』 青空文庫
罐叩きの音でうるさくて眠られないと近所のキャンプから苦情がでると、河岸に繋留してある平底船へ行ってやった。
— 久生十蘭 『南部の鼻曲り』 青空文庫
しばらくのあいだ、および疫病流行の1832年に、運河のボートや平底船の船溜まりからも取水していた。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
岸のすぐ下に、渡船夫の間では平底船と呼ばれる大きな艀の影が、黒々と滲んでいる。
— В ССЫЛКЕ 『追放されて』 青空文庫
十分ほど後、平底船は浮標に赤旗をつけた二つの標識の間でとまった。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
そんな折のある朝、チャールズ・レスリー艦長率いる英国海軍武装スクーナー船シグネット号が短時間の追跡の末、スペインのバルセロナに船籍のある平底船フォルタレザ号を拿捕した。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
ヴォルガの洋々とした水の面が今を最後の夏の光と暑気とにまばゆい午後になると、アストラハンを出発して上流に向う遊覧船にひかれて、山もりに西瓜をつんだ平底船が来た。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
この小舟は、伐木業者の平底船に似ていて、岸へ向って漕ぎ出すと、恐ろしく揺れるのであった。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
川底が浅いこの地域では、荷物の運搬に平底船が欠かせなかった。
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観光客を乗せた平底船が、ゆっくりと掘割を進んでいく。
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平底船は安定感があるため、湿地帯の調査には最適だ。
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