手揉み
てもみ
名詞
標準
文例 · 用例
草取りに来てゐた人も院長の車夫もレントゲンの助手もみな面白がって手伝ひに来た。
— 宮沢賢治 『花壇工作』 青空文庫
舞台やがて正面にて、蘆毛は一気に厩の方、右手もみじの中にかくる。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
おいらが責めたてると思や腹もたつかしらねえが、啖呵は借りもの、責め手もみ仏のご名代、弘法さまに成り代わって責めているんだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
勉強も出来るし、また結婚の相手もみつかるかも判らないぜ……」 ゆき子は、じろりと富岡を見た。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
つまりジュール、ラフオルグではないが、「天下のこと日にあらずなり」私は打つ手も打つ手もみなことごとく駄目だったのだ、それもきまってあまりにも馬鹿馬鹿しい思いもかけないような理由ばかりから。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫
「おお、あの矢さけび、火の手もみえる、流れ矢もとんでくるわ、この一時こそ一|期の大事、息もつかずに、いそげいそげ!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
「えいッ」 そのとき竹童、腰なる名刀がわりの棒切れ、ぬく手もみせず、怪光の鷹をたたきつけた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
「サア、もっと砂をかけて、足も手もみんな埋めちまわなくちゃ。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫