苧
からむし異読 むし・ちょま・まお・カラムシ
名詞多音語
標準
ramie (Boehmeria nivea var. nipononivea)
文例 · 用例
「いき」の色彩はおそらく「遠つ昔の伊達姿、白茶苧袴」の白茶色であろう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
よるべなき水素の川に、 ほとほとと麻苧うつ妻。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
彼からみるとその程度の幸福を望んでいる雲水たちは苧殻の屑のように思えた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
私ばかりでない、まだ同一心の者が、方々に隠れている、その苧環の糸を引張ってさ、縁のあるものへ結びつけて、人間の手で網を張ろうという意でね、こうやって方々歩いている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」「まるで苧殻だ、」「お精霊様の、おむかえおむかえ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
其の動機は事業の失敗で、奈何に辛辣な手腕も、一度|逆運に向ツては、それこそ鉈の力を苧売で防ぐ有様であつた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
老女の変態愛は自分も相当に疲れて居ながら新吉を最後の苧がらのように性の脱けたものにするまで疲れさせねば承知出来なくなって居た。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
苧ごけの中に苧は一杯あるのだが、抽出して宜い糸口が得られぬ苦みである。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
作例 · 標準
「この地域では古くから苧を育て、その繊維を使って上質な布を織り上げる文化が大切に守られている。」
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「苧の繊維は吸湿性と速乾性に優れているから、蒸し暑い日本の夏にはぴったりの素材なんだ。」
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「道端に自生している苧の葉を見つけて、昔の人はこれで糸を作っていたのかと感慨にふけった。」
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