身の代
みのしろ
名詞
標準
文例 · 用例
侍女一 もしもし、唯今のそれは、あの、残らず、そのお娘御の身の代とかにお遣わしの分なのでございますか。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
僧都 残らず身の代と?
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
)公子 あれの親は、こちらから遣わした、娘の身の代とかいうものに満足をしたであろうか。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
湯を呑むにさえ、人の手かりたりしを、情なき一座の親方の、身の代取りて、その半不随の身を売りぬ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
中宮は王命婦を御自身の代わりに宮のおそばへつけておありになるので、その部屋のほうへ手紙を持たせてやったのである。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
確かに知りたく思召して、御自身の代わりにおよこしになった私は使いです。
— 蜻蛉 『源氏物語』 青空文庫
「これこそあ、耕平の野郎の、身の代金だぞ。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
彼自身の代助に語つた所によると、地位の心当りが二三ヶ所あるから、差し当り其方面へ運動して見る積りなんださうだが、其二三ヶ所が今どうなつてゐるか、代助は殆んど知らない。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫