来急
らいきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
のみならず不思議なことは、それ以来急に詩情が枯燥して、熱のないマンネリズムに堕してしまつた。
— 萩原朔太郎 『名前の話』 青空文庫
一昨年来急に世界的に有名になってから新聞雑誌記者は勿論、画家彫刻家までが彼の門に押しよせて、肖像を描かせろ胸像を作らしてくれとせがむ。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
さうして、これを、近来急に膨脹した生活慾の高圧力が道義慾の崩壊を促がしたものと解釈してゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
そうして、これを、近来急に膨張した生活|慾の高圧力が道義慾の崩壊を促がしたものと解釈していた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
そういえば近来急に影が薄くなったようだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
ところが又そのうちに中学の三年か四年の頃、少年界か少年世界かでポーの「黒猫」の意訳を読んで非常に打たれたものでしたが、私の探偵小説愛好慾は、それ以来急激な変調を来したようです。
— 夢野久作 『涙香・ポー・それから』 青空文庫
「どうです、お母さん」と小父さんは例の調子で快活に笑って、「捨吉も大きくなったものでしょう」「捨さんも、どちらかと言えば小柄な方でしたのに、この二三年|以来急にあんなに大きく成りました」と姉さんも言葉を添えた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
お伊勢参りをお母さんとなさったとき、偶然に郷里の消防団と一緒になって驚かれたことがありましたが、それ以来急にお年をとられたように思います。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫