渙発
かんぱつ
名詞
標準
文例 · 用例
八月十八日 〔網走刑務所の顕治宛 福島県郡山市開成山より(封書 書留)〕 八月十六日 昨十五日正午詔書渙発によってすべての事情が一変いたしました。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
濃墨ニテ石面ニ詩ヲ題スレバ、墨色渙発シテ妙ナリ。
— ※上漁史 『土用干ノ記』 青空文庫
既に宣戦の詔書渙発以来、国民のゆるぎなき決意と満々たる抱負とは一人一人の表情のうちに読みとれるやうな気がいたします。
— 岸田國士 『優にやさしき心』 青空文庫
ありがとうと大尉は言って、「今は大詔の渙発を待つだけだ」 なすべきことはなしたと言わんばかりだったが、手をこまねいて待っている形なのが俺には不可解だった。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫