善言
ぜんげん
名詞
標準
文例 · 用例
『論語』は、大雑把に言えば、全て孔子の弟子が善言を記したものであり、詳しく言えば孔子の弟子の曽子の弟子である楽正子思の徒が記纂したもので、また孔子の弟子の有若の弟子等が記したところも有るので、単に子曰とあるのは孔子で無ければならない、そう考えられるのである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
自分に善いこと有れば人と共にし、人に善いことあれば人に従い、人の善言を取り入れ楽しんで、善を実行した。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
王元之は茶を称揚して、直言のごとく霊をあふらせ、その爽快な苦味は善言の余馨を思わせると言った。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
なお賢人の曰うに、「言近くして旨遠きものは善言なり。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
古人の歎ける一首に曰わく、偽りのなき世なりせばいかばかり人の言の葉はうれしからまし心から湧き出たものが真の言葉 用言などは意さえ通ずれば、どうでもよきようなものの、悪意をもって用うれば、いかなる善言美語も不愉快の感を与える。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
其最初に役所の形をとつたのは、撰善言司であつた。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
善言・美辞を陳ねて、荘重な呪言の外形を整へ、遺漏なく言ひ誤りのない物となつたのは、此神の力だとする。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
尚よごとは縁起のよい詞を物によそへて言ふ処から、善言・美詞・吉事などの聯想が、奈良の都以前からもあつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫