発顕
はつたけし
名詞
標準
文例 · 用例
すなわち、不可能を可能とさせる意味の補強作用であり、その結果の発顕にほかならぬと推断している。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ナザレのイヱスは真理を説きたるにあらず、真理にして真理を発顕したる者なり。
— 北村透谷 『最後の勝利者は誰ぞ』 青空文庫
例えば、人すでにその心にコックリの回転すべきを知るをもって、その自ら思うところのもの、知らず識らず手の筋肉の上に発顕するをいう。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
夢とは睡眠中、思想上に動揺発顕するものなり。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
これを要するに、宗教の本体は無限絶対、不可思議の上にありとするも、その現象作用の物心有限の範囲内に発顕するときは、これすでに理内の理にして、物理的および心理的説明によりて考究し得べきものとす。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
およそ天地間の生類は、宇宙進化の理法によるに、最初不覚の状態より、ようやく進んで覚知の光明を発顕し、いよいよ進んでますますその光輝を増し、人間に至りて大いに知光の赫々たるを見るに至れり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
しかるに、動物と人類との別あるは、その光明に差異あるにあらざれども、動物においては潜勢力となりて霊魂の内部に伏在して存し、人類はその内包の光明のいくぶんを外に発顕したりというに過ぎず。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
さりながら、人間もまた、いまだ内包の光明を全く発顕し尽くしたるものにあらざれば、その光明の量なるや、けだし無量なるべし。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫