死処
ししょ
名詞
標準
文例 · 用例
・死期、死処・残生、余命・巣立つ鳥 老いぼれ鳥八月廿六日 晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
それは、死処を選ぶということが武士道の神髄だ、というのだった。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
そして僕の武士道を全うするためには、僕自身の死処をあらかじめ選んで置かなければならないと決心した。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
僕はまた、この「続獄中記」を、「死処」というような題で、僕が獄中生活の間に得た死生問題についての、僕の哲学を書いて見ようかとも思った。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
死刑執行人 と言ってもやはり、まず思い出すのは、先きに書きかけた「死処」の中の材料だ。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
人生死処を得ること難し、正行でも重成でも主税でも、短命にして且つ生理的には不自然の死であったが、而も能く其死処を得た者と私は思う、其死や彼等の為めに悲しむよりも寧ろ賀すべき者だと思う。
— 幸徳秋水 『死生』 青空文庫
彼れの言は戯言である、左れど実際私としては其当時が死すべき時であったかも知れぬ、死処を得ざりしが為めに、今の私は「偉いもんだ」にならないで「馬鹿な奴だ」「悪い奴だ」になって生き恥じを晒して居る、若し此上生きれば更に生恥じが大きくなるばかりかも知れぬ。
— 幸徳秋水 『死生』 青空文庫
要するところは、よき死処がほしいのです」と言出すと、久佐賀は手を打っていった。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫