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這身

這身
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 ひょいと腰を擡げて、這身にぬいと手を伸ばした様子が、一本引抜きそうに見えたので、「河野!
泉鏡花 婦系図 青空文庫
「号外、号外ッ、」と慌しく這身で追掛けて平手で横ざまにポンと払くと、ころりとかえるのを、こっちからも一ツ払いて、くるりとまわして、ちょいとすくい、「は、」 とかけ声でポンと口。
泉鏡花 海異記 青空文庫
――真先へ行燈が、坊さまの裾あたり宙を歩行いて、血だらけだ、と云う苦虫が馬の這身、竹槍が後を圧えて、暗がりを蟹が通る。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」「へい、」と欣八は這身に乗出す。
泉鏡花 菎蒻本 青空文庫
」 と、いきなり段の口へ、青天の雷神が倒めったように這身で大きな頭を出したのは、虎の皮でない、木綿越中の素裸――ちょっと今時の夫人、令嬢がたのために註しよう――唄に…………どうすりゃ添われる縁じゃやら、じれったいね…… というのがある。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
真黒な影法師のちぎれちぎれな襤褸を被て、茶色の毛のすくすくと蔽われかかる額のあたりに、皺手を合わせて、真俯向けに此方を拝んだ這身の婆は、坂下の藪の姉様であった。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
形勢|穏ならず、源次は遁足を踏み、這身になって、掻裂くような手つきで、ちょいと出し、ちょいと引き、取戻そうとしては遣損い、目色を変えて、「頭、何ですから、急ぎますから、」「跣足で駈出しねえ、跣足で。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
赤袴の這身で忍んで、あらかじめ、お冬さんの衣桁にも掛けず嗜んで置いた、帯を掴み出していたのです。
泉鏡花 雪柳 青空文庫